野菜と大腸がん

野菜は、大腸がんに限らず、あらゆる現代病の予防のために、盛んに摂取を勧められるものです。
こんにちの私たちは、それだけ野菜を摂り足りていないということを示していると思います。

野菜は、特に肉との対比で語られることが多く、要するに両者のバランスが大切というのが”いつもの結論”というわけです。

大腸がんに限らずがん予防には「緑黄色野菜」と言われますが、野菜のほかにも大腸がんを予防するとされる栄養素が含まれるものが多くあります。

● ピーマン
β-カロチンに加え、意外ですがビタミンCが豊富です。
両者は抗酸化作用があり、がん予防に有効とされている栄養素です。

● かぼちゃ
β-カロチンの宝庫とされ、外国でも「冬にかぼちゃを食べれば風邪をひかない」と言われ、活力の源とされる野菜です。

● なす
抗酸化物質であるアントシアニン、クロロゲン酸を豊富に含みます。
淡色野菜だからなのか、「ナスは栄養価が低い」という俗説がありますがとんでもない誤りです。

● トマト
赤いものほど抗酸化物質リコピンを豊富に含み、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほどです。

● キャベツ
意外と知られていないのですが、アブラナ科の野菜には、がんを予防する成分とされるイソチオシアネートが豊富に含まれています。
ブロッコリーやカリフラワーなども同様です。

● 大根
食物繊維の宝庫であることだけでなく、焼魚の発ガン成分を消去する働きがあります。
また、「緑黄色野菜」として、ぜひ大根の葉も食べるようにしたいものです。

● 大豆
ビタミンE、イソフラボン、サポニンなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。

● エダマメ
抗酸化物質イソフラボンを含むのは大豆と同じですが、大豆にはないβ-カロチン、ビタミンC、カリウムなど、緑黄色野菜に含まれる重要な抗酸化物質を含むのが特徴です。

● きのこ類
シイタケをはじめ、キノコ類には抗酸化物質を含むものが多いようです。

● かんきつ類
ビタミンCの宝庫で、三度の食事以外にもちょくちょく摂取できる点が、水溶性のビタミンCの摂取源として優れています。

このほかに、ニンニクやショウガ、野菜ではないですが海藻類や緑茶などにも、がんを抑制する成分が豊富に含まれています。


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