日本の伝統食と大腸がん
日本の伝統的な食事とは「和食」のことです。
大腸がん予防のキーワードは、「日本食に還れ!」です。
和食と言えば、肉よりも魚が圧倒的に多く、野菜も生はもちろん、煮たもの、揚げたもの、炒めたものなど調理法も豊富で飽きが来ず、さらには漬物、味噌や納豆などの発酵食品も豊富です。
たんぱく源として大豆を用いた豆腐や油揚げなども控えていますので、完璧なヘルシー食の様相を呈するのが「和食」です。
● DHA、EPA
がんの予防にはたいへん有効とされていますが、青魚を食べない肉食型。、欧米型の食事ではまったく摂取できません。
● ビタミンA(β-カロチン)
緑黄色野菜に多く含まれますが、野菜嫌いの人ほど、緑黄色野菜嫌いです。
ビタミンAは強力ながん抑制作用を持っています。
● ビタミンC
ビタミンCの抗酸化作用は強力で、大腸がん予防だけでなく、風邪などあらゆる感染症の予防、美肌にも効果を発揮する重要な栄養素ですが、かんきつ類もそうですが、ピーマンなどの緑黄色野菜を摂る様に心がければ、不足することはありません。
● 乳酸菌(腸内善玉菌)
漬物や納豆、味噌などの発酵食品に多く含まれます。
● ポリフェノール
豆類や緑黄色野菜に多く含まれる抗酸化物質です。
そして、食事の締めくくりには日本茶を飲みましょう。
緑茶に含まれるカテキンもポリフェノールの一種で、大腸がんを予防する抗酸化物質です。
がんの本質は、細胞の「酸化」であり「老化」です。
したがって、抗酸化物質は大腸がんの予防には有効です。
抗酸化とは、フリーラジカルなどの参加を促進する物質を消滅させる働きのことです。
「がん=老化」ということは、「がん予防=老化予防」と言うこともでき、「大腸がんにならないため」と言うよりも、「いつまでも若々しく健康で元気でいるために」、日本食を取り入れるべきであり、野菜を食べるべきなのです。
近ごろは良質のサプリメントも出回っているようですが、本来は食事から摂るのがベストです。
ただし、それがどうしてもできない人のためにあるのがサプリメントですから、サプリメントを上手に活用するのも、大腸がん予防のために有効と言えるかもしれません。