生活習慣と大腸がん

ストレスと大腸がん」、「大腸がんの原因」、「便秘と大腸がん」、「肥満と大腸がん」などの項にあるとおり、私たちの生活習慣の改善こそ、大腸がんだけでなく、あらゆる生活習慣病の予防につながります。

生活習慣とは、具体的には食事のタイミング(規則性)、食事の量、食事の内容、睡眠、休息、運動、飲酒・喫煙のコントロール、はては心のケアにまで及ぶと思います。

生活習慣を改善するには、一言で言えば”強い意志”が必要とも言えると思いますが、遮二無二「精神を鍛える」など言ってみても、それがかえって無理をすることになり、ストレスを増やし結果病気の原因ともなりかねないのですから、事は単純ではないでしょう。

誰にも容易にできることなら、これほど生活習慣病が多いわけがないのであって、生活習慣病の代表格とも言える大腸がんを回避することは、現代人の永遠のテーマなのかもしれません。


生活習慣の乱れによって、私たちの身体が蒙るリスクは、「ストレス」という語に集約されると思います。

私たちは、ストレスを回避しようとして大腸にストレスを与えてしまっている、とも言えると思います。

ですから、心の赴くままに生活するのは危険で、ここは頭でよく考えて、私たちは生活習慣を変えていかなければならないのです。


大腸がんのリスクを減らすために、私たちの生活習慣をどのように変えるべきか、以下にまとめてみます。

● 肥満を改善する
摂取カロリーが消費カロリーを上回っている状態を肥満と言いますが、国際基準である「BMI指標」を使って、まず自分の肥満度をチェックし、肉中心の食事をプロテインに置き換えるなど、つまりダイエットの工夫が不可欠となります。

● 肉を摂りすぎない
炭水化物の摂りすぎは肥満につながりやすいので、食物繊維をたくさん摂ることと、肉を何か別のものに置き換える工夫が有効です。

● 運動を積極的にする
運動が嫌い、時間がないなど、運動をしないのにも理由があると思いますが、例えが「続けて15分歩く」を毎日行なうだけでも違ってきます。

● 酒・タバコを減らす
多くの人にとってあるいは最も困難なことかもしれませんが、その原因の一つとして、アルコールとニコチンには習慣性がある上、習慣になったが最後摂取量が増える傾向にあり、またやめると禁断症状が起きるという、実に厄介なことがあります。
でも、徐々に量を減らすことは、その気になれば誰にも可能なことでもあります。


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