大腸がんのセルフチェック
大腸がんのセルフチェックは、有効です。
ただし、すべてをセルフチェックの結果に頼るのは危険なことと言えます。
大腸がん治療のポイントは、まず早期発見です。
転移してしまうと生存率は格段に下がりますので、40歳を迎えたら、無条件に大腸がんの検査、検診を受けるようにすべきです。
何と言っても、大腸がんは早期がんのうちは自覚症状がまったくありません。
ただ、自覚症状はなくとも、”まえぶれ”が見られる場合はあります。
それが「血便」と「排便異常」です。
血便とは、文字通り便に血が混じることで、2センチ以下の早期がんでも、患部から出血することがあります。
痔のある人が、痔の出血と思っていたが調べてみたら大腸がんだった、ということは、意外と頻繁にあることです。
排便異常とは、排便しても短時間でまた便意を催すとか、近ごろ便秘気味だと感じるような状況のことです。
大腸がんの発生によって、便の通りが悪くなっていることが考えられます。
ただし、盲腸や横行結腸に大腸がんが出来た場合、血便や便通異常は見られない場合も多いのです。
したがって、上記のような状況が見られないから安心ということではけっしてありませんので、以下の項目の中で一つでも当てはまるものがあったら、まずは大腸がん検査に行くことです。
● 肉が好き。
● 野菜は嫌い。またはあまり食べない。
● 魚よりも肉。
● タバコを吸う。
● お酒が好き。
● 運動はあまりしない。 ● 肥満である。
● 睡眠不足である。
● 疲れがとれない。
● 不規則な生活をしている。
● 朝食を摂らない。
● 夜の食事を多く摂る。寝しなの食事も辞さない。
● ジャンクフード、コンビニ弁当、インスタント食品が多い。
● 人間関係などでストレスを感じる。
● 便秘気味である。
● 肛門の病気がある。
● 糖尿の気がある。
● 最近食欲がなくなった。
● がん家系である。
● 40歳以上である。
以上が大腸がん早期発見のためのセルフチェック項目ですが、いずれにせよ、大腸がんの患者数、増加率を見ても、大腸がんは他人事ではありませんので、40歳以上の方は全員、大腸がんの検査を受けるべきです。